3.本館 |
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直線的に続く廊下だが、なぜか不思議な落ち着きを感じてしまう。木製の床と教室との間仕切り壁の建具が木製であるためだろうか? |
通風のため、開口面積を稼ぐのが目的だろうか、引き違い戸ではなく押し出し窓になっている。それとも設計者が外人であるため、引き違い戸の概念がないからだろうか |
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来客の為の応接室なんでしょうね。2階に貴賓室と名付けられた部屋がありました。
他の部屋とは少々造りが違います。 |
ドアの可動範囲を示す黄色い線、改修工事などで床を張り替えた部分は一部消えていましたが、ほとんどのドアにこの線がありました。
この中に邪魔になる物を置かないようにとかいった警告でしょうかね。 |
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児童たちのエントランスは校舎の端にありました。上部に天窓が設置され、暗くならないよう配慮されています。 |
この学校の階段の手すりにはウサギとカメのブロンズ像があります。
手すりを滑り台代わりにしないよう障害物を設けるのが主な目的かと思いますが、装飾的にも面白く、また、下から順番に見ていくと物語性もあり、奥が深いです。
スタートラインに立つウサギとカメ→油断して途中で昼寝をしてしまうウサギ→
確実に一歩ずつ進む亀→最後に勝利する亀。
もちろん学業も毎日コツコツ積み重ねることが大切ですよね。 |
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手すりには開放感を出すためか、採光&通風のためか鋳物製の飾りを付けた窓があります。 |
住宅に応用しても面白そうですね。 |
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踊り場角は丸くなっています。
これは角に柱が四角く出てしまうと掃除がしにくく、また、視覚的にも邪魔なので、大きく弧を描いて柱を隠してしまう方法です。 |
グラウンドを挟んだ裏側に新校舎がありました。 |
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以上でこのレポートは終了ですが、今の学校建築にない暖かさを感じました。もちろん予算的な問題もありますが、最近の学校建築は何か素っ気ないですね。卒業生の皆さんが、一生懸命保存しようとしたその気持ちわかるような気がします。
私の卒業した学校(中学校)も木造校舎が残っていましたが、今ではすべて建て替えられ、無機質な学校になってしまいました。過去は市内でも成績も優秀な学校として有名でしたが、今では荒れてしまいました。
学校建築と子供たちの心理、関係者の皆様には今一度考えてもらいたい課題ですね。 |