川越火力発電所 2 2007/08/19

「発電所探検ツアー」ではまず簡単な注意事項、ツアーの概要などの説明を受けます。
その後、約40分間の見学ツアーが始まります。
以下、見学で学んだことを自分なりにまとめてみたいと思います。

発電機は大きく分けて、1号機、2号機、3号系列、4号系列の4つになります。
3号4号が「系列」となっているのは、3号4号は7台の発電機が一つのセットになっており、それを一つと数えているためです。1系列で170.1万kwそれが2系列稼働しています。
1号機、2号機は各70万kwです。
1号2号と3号4号ではかなり違う方式ですが、見学できるのは3号系列のみです。

まずは発電所の外観を見ていただきましょう。

太い煙突と細い煙突の2本が立っていますが、高さはどちらも200メートルだそうです。左の太い方が3号系列、4号系列、右の細い方は1号機、2号機のものです。
燃料はどちらも液化天然ガス(LNG)なので、条件によっては水蒸気が出る程度で煙などは出ていません。

3号系列、4号系列の燃料は東側のタンクより供給されます。

1週間でタンク一つ分のLNGを消費するそうです。液漏れに備えた外周の防壁は高さ11メートルこれで万が一の事故があっても燃料の流出を防げます。

3号4号系列はコンピューターで集中制御されています。
遠隔操作が可能なため、事務所上階に設けられた中央制御室は作業員に優しい3つの要素、明るい、静か、広いを備えています。最低人数3人で発電所の管理が可能だそうです。

  
左がLNGの制御  右が3号4号系列発電機の制御です。

  
左右の境には大きなモニタなどが付いていますが、廊下側にはこんな表示があります。


巨大なモニタと制御用の端末

   
ナゴヤドーム16個分の広大な施設の説明には模型が便利


  
LNGはカタール、インドネシア、オーストラリアから運ばれてきます。全長300メートルの巨大なタンカー1隻でタンク1基分つまり1週間分の燃料です。展示室には少しだけカタールの文化を紹介するコーナーも。

   

その他、タービンのパーツとか、発電プラントの模型など興味深い展示も多数。

それでは、3号系列を直接見せてもらいましょう。




整然と並んだ7基の発電機は見る者を圧倒します。
左端の作業員さんから1基の大きさが測れると思います。


各発電機は間違いを防ぐため大きな色分けされた数字が書かれています。
そして、山側の3号系列は山形のマークと山をイメージする緑色を上部に配色し、海側の4号系列は波のマークと海をイメージするブルーが使われています。

  
各番号で色分けされているのがわかると思います。

  
山形のマークわかりますか?   3号4号は日立製、1号2号は三菱製だそうです。

 
トラブルに迅速に対処できるよう準備された予備パーツの量がすごい!

発電所建屋内は高回転で回る発電機の高周波音と燃焼温度1300度のタービンの熱で、
暑くてすごい騒音です。壁には吸音材が施され、音を軽減し外部への漏れも防いでいます。
発電機は「コンバインドサイクル発電」を採用しています。

 
約40分の見学を終え、外に出ました。 最初来た時より煙突に親近感が(笑)

 
到着は9時半頃だったけど駐車場はがらがら、それが帰る頃(正午)にはほぼ満車でした。
 

 

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